![]() |
|||
| 1 | 酸素添加酵素の発見 | 大阪帝国大学医学部 | 終戦後、生化学の古武弥四郎教授から譲り受けたトリプトファンを水に溶かして培養液とし、焦土の中からトリプトファンを分解して生育する菌を単離した。 そして、トリプトファンの新しい代謝経路を明らかにし、ベンゼン環を開裂する新しい酵素(ピロカテカーゼ)を発見した。 その後、この反応が空気中の酸素を直接ベンゼン環に取り込む酸素添加反応であることを証明した。 |
| 米国ワシントン大学医学部微生物学・助教授 | |||
| 米国NIH毒物学・部長 | |||
| 2 | 生体酸化には脱水素酵素による脱水素反応の他に酸素添加酵素によって触媒される酸素添加反応があることを発見 | 京都大学医学部医化学・教授 | 幾つもの種類の異なる酸素添加酵素を精製して結晶化させ、それらの反応機構を明らかにした。 さらに、酸素添加反応が、生体内でおこる最も基本的かつ重要な反応であるアミノ酸や脂質・ホルモンなどの代謝に重要な働きをしていることを明らかにした。 そして、酸素添加酵素の働きで生合成されるセロトニンなどのインドールアミン、ドーパミンなどのカテコールアミン、局所ホルモンのプロスタグランジンなどの合成系の研究を行った。 |
| 3 | プロスタグランジンD2(PGD2)は内在性の睡眠誘発物質であることを発見 | 脳で最も大量に産生されるプロスタグランジン(PG)はPGD2であることを見出した。 そして、PGD2をラットや猿の脳内へ注入すると睡眠が誘発されることを発見した。 さらに、PGD2の構造異性体であるPGE2が覚醒物質であることを証明して、PGD2とPGE2による睡眠覚醒調節の陰陽説を提唱した。 |
|
| 新技術開発事業団(現・科学技術振興事業団) | |||
| 4 | 睡眠調節機構の解明 | 大阪バイオサイエンス研究所・所長 | PGD合成酵素の分布を調べ、PGD2は脳内ではなく脳を包むくも膜で作られ、脳脊髄液中に分泌されることを明らかにした。そして、PGD2はアデノシン受容体(A2A受容体)を介して睡眠中枢を刺激し覚醒中枢を抑制して睡眠を引き起こすことを明らかにした。 現在も未解明の分野である「睡眠」学の発展に心血を注いでいる。 |
| 大阪バイオサイエンス研究所・名誉所長 | |||
| 早石(TOP)/OBI Web Site | |||