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所長 中西 重忠
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大阪郊外千里丘陵に位置する大阪バイオサイエンス研究所 (OBI) は、比較的小規模な独立した生命科学の研究所として独自の組織によって運営されています。2005年4月より花房秀三郎所長の後任として大阪バイオサイエンス研究所の所長に就任いたしました。ここに私の就任のご挨拶とOBIの特色をご紹介いたします。
OBIは財政的には大阪市からの経済的な援助を受けておりますが、大半の研究費は文部科学省などの政府の援助によっております。当研究所は昭和62年に設立されましたが開所以来先端的な運営方式を持つ事によってよく知られています。具体的には第一に若手の研究者を積極的に採用し支援している事、第二にそれぞれの身分によって任期を定め人事の流動化をはかっていること、第三に厳正な評価体制を取り、その助言をもとに各部門の研究が発展するよう努力していることです。これらの運営方式は独立行政法人化後の大学も取り入れ始めている所でありますが、OBIの特徴は運営と支援体制が良く整備されており、研究者が自分の仕事に集中して強力に研究を進めることができる理想的な研究環境が与えられていることです。またOBIは近くに大阪大学や彩都の研究クラスターがあり、これらの研究機関や種々の企業からの研究員を受け入れて積極的な協同研究が進められています。さらにOBIは独自のポスドク制度を持ち、大阪大学、大阪市立大学、京都大学などとも連携大学院を形成して次世代の研究者の育成にも積極的に取り組んでいます。外国との協同研究も数多く行われ諸外国からのポストドク、研究員の受け入れ体制を確立して人的にも学問的にも国際的な協同研究が進められています。
生命科学の研究は20世紀後半の驚異的な発展によって生体の物質レベルでの理解が飛躍的に進みました。この背景のもとに今や生命現象のダイナミックなメカニズムを理解する時期に来ております。このためには斬新な発想と新たな方法論の開発が必要不可欠であり、若い研究者は柔軟な発想と熱意を持って新たな視点から研究を進めることができる刺激的な時期を迎えています。その意味で研究に没頭でき、かつ若手の研究者を積極的に支援するOBIは魅力的な研究環境を与えています。 |
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